オバ打ちへのバックワード
第10回 発声について
●発声が聞こえない●
4月のたまごカップで、発声が小さくてよく聞こえない人がいました。卓上のマナーで、「発声ははっきりと」というのがありますよね。必要以上に大きい声を出すこともありませんが、同卓の対局者にきちんと聞こえる大きさで発声するのは、とても大切なことです。「だってわたし…大きな声は出せないの…ホラ、はずかしがりやだから」なんて言ってたらダメですよ。1メートルも離れていない人に声が聞こえないのは、はずかしい以前にかなり問題アリ!です。オバ度というより、困ったちゃんですね。
発声が聞こえないせいで、トラブルが起きることもあります。
自分がヤミテンをしていたとしましょう。そこにツモってきたのがアガリ牌。アガリ牌は本来、自分の手牌の位置よりも手前に置くのが良しとされています。それを自分の手牌よりも前に置いて「ツモ」と発声しました。「ツモ」の声が聞こえた場合は、「そこに置いちゃダメですよ」と注意を促してアガリを認められます。(これはとっても優しいケース。厳しいところだと、かなり怒られますよ。)しかし「ツモ」の発声が同卓の3人に聞こえなかった場合、それは完全に捨て牌として認識されますので、その牌に「ロン」や「ポン」がかかっても文句は言えません。「え〜、だってツモって言ったもん!」と言っても、そんな主張は通りません。本来捨て牌ゾーンに置いているのだから、それは自分が悪いのですから。ここまで来るとオバ度3です。
では、自分の手牌と同じ並び位置に置いた場合はどうでしょうか。これはとてもグレーなゾーン。捨て牌ととられることも、手牌ととられることもあります。たまたまその牌に「ロン」や「ポン」がなければ問題ありませんが、他の人に「ロン」と言われたらやはりトラブルになります。「わたしはツモって言った」「そんなのは聞こえなかったから、わたしのロンが優先だ」こうなると、先生を呼んで裁定してもらうのもたいへんです。なぜならいつも誰かがその場に張り付いているわけではないので、実際に牌を置いた場所がどの位置なのか、発声は本当に聞こえたのかどうかを再現できないからです。これも、発声をきちんと聞こえるようにして、なおかつツモ牌を置く位置をきちんとしていれば防ぐことができますよね。
●注意してあげよう●
もしも同卓で声が小さい人がいたら、やさしく注意してあげましょう。自分では声の大きさはなかなか気がつかないものです。1度では無理でも何回か言われるうちに、「あ、そうか〜」と意識するものです。そのときは、指摘する人も「この前も言ったけど〜」などという言い方はダメですよ。指摘された人も、「あの人、人のことばっかり言ってるけど〜」なんて思っちゃいけません。
すべてはトラブルなく、スムーズにゲームを進行させるために必要なことですからね。
( たまご組新聞・2001年4月No.59 )